変型

「これはなに?」てなわけでワンショット・・
「ピーマン」だろうな・・
英語では「ベルペッパー」とも「グリーンペッパー」ともいうし「ピメント」ともいう・・
これも自家栽培だからこその変形で、「記念」ということで頂きました・・(笑)
なにせ高校時代にE・ウエストンの「ひねくれピーマン」を見てから写真の虜になったぐらいだから変に「ピーマン」には反応する・・(笑)
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↓で「テイスト」の話をいたしましたが「味付け」という意味で今では「モノクロ描写」も含まれますね・・
カラーフィルムが主流になる前までは「モノクロ描写」という言葉はありません。
なにしろ「モノクロ」が「写真」そのものであったわけですからね・・・
いまでも写真の本質を表現するには「モノクロ」がいいとも思っています。
現代の社会に似ていますかね・・(多種多様の情報が多いというカラー的情報社会)・・
カラー写真に描かれる色は、少なくても化学的や電気的など「人工的」に作られた色であり天然でも自然でもない・・しいていえば理想色であり希望色であるし、極端な言い方をすれば洗脳色なのだ・・(数値絶対思考)
(空は青くなければいけない・・が・・・ 実際の都会の空はネズミ青色に近い)
野菜はまっすぐじゃなければいけないとか肉は赤くなければいけないとか・・「本質はどこなのか?」見失いがちです・・(日本だけなのかもしれません)

そんな「本質」を探し易いのは邪魔な色情報を除いた「モノクロ」でしょうか・・?
逆にいえば個人個人の思想や「想い」感はそれぞれ違うわけで色の情報ひとつとっても「正確な色表現」(正確だとおもっていてもそれは錯覚なのかもしれない)でなければいけないという人や自分のように「印象色」を大事にする人がいる・・・
それらの混乱する情報をなくして「色の想像」を見る側にゆだねることはイメージを無限化することになる・・・
例えば下の作例を見て下さい。濃いグリーンのピーマンですが、じっと見ているとナス紺色にも見えてきませんか?・・
または黒にしか見えないかもしれない、濃い赤を感じるかもしれない・・
それば無色情報のおもしろさでもある・・
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モノクロ表現する場合、自分はカメラ側でのモノクロ設定にはしません。
すべてカラー情報のままパソコンまで持ってきます。
パソコン上でモノクロ変換するんですが単に「モノトーン」にするのではなくチャンネルミキサーを使って調整します。
その後粒状性を加えたり銀塩風にする。
いわゆる「エフェクト」を加えて完成させるんですがこれが手間がかかる作業なんですが・・・

今年の9月にDxOから発売される「Silver Efex Pro 」(Photoshop/Aperturプラグイン日本語版)は銀塩ファンには結構興味深いです。いくつかのフィルターが用意されているんですが微調整がきき、暗室の中で作業するように「白黒プリント」を楽しめそうです。(各種モノクロフィルムテイストも用意されている)インターフェイスもDxO Optics Pro(単独アプリ)からモノクロエフェクトだけ特化したようなものですが動きも速く使い易い
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by toshi5702 | 2008-08-27 05:28 | 日常景